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コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

アクセスありがとうございます。cosmedein(コスメデイン)と申します。数十年、大手化粧品会社で化粧品の開発を行ってきました。その経験を活かし、化粧品をお使いのすべての人々に、『化粧品の真実』をお伝えしたいと思います。普段のお化粧に、是非参考になって頂ければと思います!

界面活性剤とは 【界面活性剤には様々な種類があります】

化粧品 基礎講座

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化粧品には『水』『油』が配合されています。しかし、水と油は、決して混じり合うことはありません。

この水と油を混じり合わせるのが『界面活性剤』です。


正確には細かな液滴として分散させています。
詳しくは以下の記事もご覧ください。

cosmet.hatenablog.com

 

ですから、化粧品にとって、界面活性剤は欠かせない存在です。

この界面活性剤、複数の種類があることをご存知でしょうか?
今回は、界面活性剤についてご説明いたします。

 

1.界面活性剤とは?

 

界面活性剤・化粧品

界面活性剤は、水の性質を持つ(水となじみがいい)『親水基』と、油の性質を持つ(油となじみがいい)『親油基(疎水基)』を持っています。

一つの分子の中に、水と油、両方の性質を持っているので、通常では混じり合わない水と油の懸け橋となって、両者を混じり合わせることが出来るのです。

水と油の両方の性質を持つ界面活性剤ですが、その中でも、水の性質が強い『親水性の界面活性剤』と、油の性質が強い『親油性の界面活性剤』に分けられます。

また、『親水基の特性』により、界面活性剤には『アニオン界面活性剤』『カチオン界面活性剤』『ノニオン界面活性剤』『両性界面活性剤』の4つの種類があります。

 

2.アニオン界面活性剤

界面活性剤・化粧品


親水基が『-(負)に帯電しているもの』を、『アニオン界面活性剤』と言います。
「陰イオン界面活性剤」とも言います。「石鹸」や「金属石鹸」と言う場合もあります。

『ウォッシュ』に主に用いられます。
ウォッシュはアニオン界面活性剤の分散体です。アニオン界面活性剤の塊と言っても過言ではありません。
洗浄力に大変優れるため、『アニオン界面活性剤=洗浄剤』とお考えください。

洗浄力など、界面活性剤としての機能は非常に優れていますが、お肌への刺激が強く、『安全性』に課題があります。
ですから、スキンケアの乳液やクリームにはあまり配合されません。

最近は『弱酸性』を謳う化粧品が増えてきましたね。「弱酸性はいいのか?悪いのか?」に関しては、また別の機会に説明させて頂きますが、アニオン界面活性剤は、弱酸と強塩基の塩でもあるので、『アルカリ性』になります。
ですから、アニオン界面活性剤を配合した化粧品は、弱アルカリ性になるため(大体、pH 8~11位です)、弱酸性が謳えません
これも、乳液やクリームに配合されない一因です。

ただし、アニオン界面活性剤が配合されているスキンケア品もあります。特に敏感肌の方は、肌トラブルの可能性がゼロではないのでお気を付けください。

アニオン界面活性剤は『親水性の界面活性剤』です。

 

3.カチオン界面活性剤

界面活性剤・化粧品


親水基が『+(正)に帯電しているもの』を、『カチオン界面活性剤』と言います。
「陽イオン界面活性剤」とも言います。

主にトリートメントなど『ヘア品』に配合されます。

スキンケアの乳液を、トリートメント代わりに髪につけたらどうでしょうか?
パサパサになりますよね?
これは、基本、乳液にはカチオン界面活性剤が配合されていないからです。

なぜなら、髪の毛は『-(負)』に帯電しています。
トリートメントに配合されているカチオン界面活性剤は『+(正)』に帯電していますので、髪の毛にくっつきます(髪は-電荷なので)。
ですから、トリートメント使用後の髪の毛は、カチオン界面活性剤が髪の毛にくっついているので、指どおりがなめらかなのです。

カチオン界面活性剤もアニオン同様、スキンケアの基礎品にはあまり配合されません。ヘア品が主です。
ですが、配合している商品も少ないですが存在するので、お肌が弱い方はご注意ください。

カチオン界面活性剤も『親水性の界面活性剤』です。

 

4.ノニオン界面活性剤

界面活性剤・化粧品


親水基が『+(正)にも-(負)にも帯電していないもの』『ノニオン界面活性剤』と言います。
+、-をイオンとも言いますよね。帯電していないので、「ノンイオン」=「ノニオン」というわけです。

ノニオン界面活性剤は、クレンジング、乳液、クリーム、BBクリーム、日焼け止め、ファンデーションなど、水と油が含まれる化粧品の全てに配合されますので、界面活性剤の中の主役と言ってもよいでしょう。

『高い安全性』も特徴の一つです。

アニオンやカチオンは「親水性の界面活性剤」でしたが、ノニオンは、その分子の形によって『親水性』『親油性』の2種あります。

界面活性剤・化粧品

(A)は親水基はそのままで、親油基が短く(小さく)なっています。(B)は親水基が大きくなって、親油基はそのままです。

(A)と(B)のように、界面活性剤分子の中で、『親水基の占める割合が大きいもの』が、親水性の界面活性剤です。

(C)は親水基はそのままで、親油基が太く(大きく)なっています。(D)は親水基が小さくなっています。

(C)と(D)のように、界面活性剤分子の中で、『親油基の占める割合が大きいもの』が、親油性の界面活性剤です。

このように、ノニオン界面活性剤には、『親水性』『親油性』の2種類あり、実際の化粧品では、これらを組み合わせて、最適な界面活性剤バランスで配合しています。

5.両性界面活性剤

界面活性剤・化粧品

親水基が『+(正)と-(負)両方に帯電しているもの』を、『両性界面活性剤』と言います。

主にシャンプーなどの『ヘア品』に配合されますが、それ以外の化粧品には積極的に配合されていません。

 

6.おわりに

いかがでしょうか?

4種の界面活性剤の中でも、やはり、化粧品には『ノニオン界面活性剤』が一番よく使われます。

『高い安全性』『種類の多さ』がその理由です。

『界面活性剤フリー』を謳う商品が数多くありますが、私コスメデインは、基本、これには賛同できません(賛同できる場合もあります)。

これに関しては、また別の機会に説明させて頂きますね。


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